金やプラチナの指輪をお持ちの方で、刻印が打たれているものを見たことはありませんか?その刻印、もしかすると価値や買取価格が大きく変わるかもしれません。刻印にはちゃんとした意味があります。今回はその刻印の意味についてご紹介します。
金・プラチナの基本的な刻印の意味
指輪の内側には刻印が打たれている場合があります。刻印はただ文字を打っているわけではなく、その刻印によって意味が変わります。刻印には種類がありますが、まずは基本的な刻印についてご紹介します。
〇金
・K24、1000…24金(金100%)
・K22、917…21金(金91.7%)
・K21、900…21金(金90.0%)
・K20、835…20金(金83.5%)
・K18、750…18金(金75.0%)
・K14、585…14金(金58.5%)
〇プラチナ
・Pt1000…プラチナ100%
・Pt950…プラチナ95%
・Pt900…プラチナ90%
・Pt850…プラチナ85%
を意味しています。
これら以外に、気をつけなければいけない刻印があるので、ご紹介します。
気をつけるべき刻印
〇アトK
金の純度を示す刻印は「K18」のように先にKがきますが、中には「18K」と数字の後ろに表記されているものがあります。これは通称「アトK」と呼ばれていて、東南アジアやハワイなどで製造されたものに多く見られる刻印です。刻印通りに金が含まれているものはありますが、金の含有率が低いものが多く見受けられます。
ぱっと見では判断しづらいので、検査に出して本物かどうかを見てもらいましょう。
〇メッキ刻印
金は金でも、メッキ加工で金のように見せかけているものも多く存在します。
●金メッキ
・GP(Gold Plated)
・GEP(Gold Electro Plated)
・HGE(Hard Gold Electroplated)
●金張り
・GR(Gold Rolled)
・GF(Gold Filled)
・RGP(Rolled Gold Plated )
例としては、「K18GP」などと刻印がありますが、注意点があります。「K18」は製品そのものの金比率ではなく、このメッキ部分の金比率です。鉄や真鍮などにこのメッキ加工をしているので、金としての価値はほとんどありません。そのため、店舗によっては買取不可の場合もあります。
〇Pt100
プラチナの刻印で、「Pt100」と打たれているものがあります。「100」と書かれていると「100%」と捉えがちですが、プラチナ100%は「Pt1000」で表記されます。「Pt100」の場合はプラチナが10%程度しか含まれておらず、その他は銀などの金属で作られています。そのため、価値としてはガクッと落ちてしまうので、注意しましょう。
〇PM
プラチナは一般的に「Pt」表記ですが、まれに「PM」という刻印があります。これはかなり昔に作られたもので、プラチナの含有率は80%程度です。比重検査でだいたいの含有率を調べてもらうことはできますが、作られてから時間が経ってキズや汚れが目立っていて、買取金額に影響が出る場合があります。
まとめ
今回は金・プラチナ指輪の刻印についてご紹介しました。
大事に保管していた指輪が、実は価値が低いものだった…なんてことにならないように、一度指輪の内側を確認してみましょう。判断が難しい場合は、金買取の専門店で検査をしてもらい、本物かどうかを判断してもらうといいかもしれませんね。