刻印がない貴金属でも買い取ってもらえるの?

貴金属の刻印は、金属の種類などを刻印で知らせるのでとても重要です。今回は刻印がない貴金属でも買い取ってもらえるのか?ということについてお話していきたいと思います。

刻印が必要なのはなぜ?

金の製品には、全てではありませんが刻印が彫られています。金に刻印がある理由の一つは、その純度や製造元などといった製品情報がすぐにわかるようにするためです。もう一つは、偽物ではないことを保証することが挙げられます。なかには偽物の金を作って儲けようとする人も現れてきます。その昔、古代ギリシャの数学者アルキメデスが王冠が偽物かどうかを見分けるために、ある物理的な原理を考案しました。これは、アルキメデスの原理としてよく知られています。それだけ、昔から金の偽物は出回っています。
また、純金と偽った純度の低い金が流通してしまうこともあります。そのため、その品位や販売元を特定して金の品質を保証するために、刻印が打たれているのです。

金の刻印の種類

金は柔らかく、純金の状態ではリングやネックレスなどの加工品には向かないため、金以外の金属を混ぜて適した固さに調節してから加工します。その割合により21金・18金・14金などと呼ばれ、例えば、金を75%使用した場合は18金と呼ばれ、一般的に「K18」「750」という刻印が使われます。
金以外の金属には、一般的に銅や銀、パラジウムなどが使用され、例えば銀60%+銅40%の場合は黄色っぽくなるなど、それぞれの割合により色合いが変わります。色々な呼び名がありますが、ホワイトゴールド(WG)、ピンクゴールド(PG)、イエローゴールド(YG)が一般的です。まれに「18KT」というのもありますが、KTはカラットという単位で、K18と同様の意味です。

刻印がない貴金属の査定方法

刻印がない貴金属は、薬品による検査、比重による計測などを見て調べていきます。
・薬品による検査
硝酸を使い、貴金属の反応を見る査定方法です。硝酸はメッキなどの金属には反応しますが、金やプラチナなどには反応しないため、その反応の出具合で査定することもあります。

・比重による計測
比重計測は同じ体積の水に比べ、何倍の重さになるかを計測します。素材ごとに比重値があるので、それを参考に査定します。

刻印がない場合でも大丈夫

買取を希望している貴金属に刻印がない場合、お店によって買い取ってもらえる所と、査定できないとして断られるケースもあり、様々です。

まとめ

刻印がないからといって諦めずに一度、買取に出すことを検討してみてはいかがでしょうか。

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