ペリドットって一体どんな石?

オリーブグリーンの透明なペリドットは昼夜関係なく美しく輝くため、夜のダイヤモンドと呼ばれていました。今回はペリドットについて紹介したいと思います。

ペリドットの由来

ペリドットの名前の由来は詳しくはわかっていませんが、アラビア語で宝石という意味のファリドットが変化したものや緑の石のエピドートを語源とした説など諸説あります。
エジプトでは紀元前1500年頃に宝飾品として親しまれていました。ペリドットの宝石のイメージから、太陽神として崇められていて特別な石とされていました。そして、金と一緒に身につけることで、夜の不安や恐れを解き放たれるとされネガティブな気持ちから守るといわれています。

ペリドットの産地

ペリドットは紀元前1500年頃古代エジプトのセントジョーンズ島で多く産出されていました。この島でとれるペリドットは質が良く、そこではトパーズも産出されていました。その後、十字軍がヨーロッパに広めました。セントジョーンズ島では約3500年ほどの間ペリドットが産出され続けました。現在では、ミャンマーから質の良いペリドットが産出されます。他にも、オーストラリアやアメリカ、メキシコ、中国からも産出されています。

ペリドットの価値の決め方

ペリドットは世界各国の広い地域で産出され、比較的に簡単に手に入ります。ペリドットの中で一番人気があり、価値が高いのは透明度が高いオリーブグリーンです。
ペリドットは溶岩の中に含まれていることが多いため、結晶は地上で冷えると割れてしまうものがほとんどです。そのため、ヒビが割れていないノンクラックペリドットといわれる大粒のペリドットは高値がつきます。
産地によって価値が異なりますが、やはりミャンマー産のペリドットは透明度が高いものが多く、産出されるため世界的に人気です。またノルウェー産のペリドットは市場に出回っている数が少ないため希少価値が高くなっています。

ペリドットのお手入れ方法

ペリドットは太陽の紫外線や水に強いため扱いやすい宝石なのですが、クラックが入っているものが多くあるため、強い衝撃には注意しましょう。
しかし、光や水には強いですが酸性のものには弱いため身につける時に汗がつくと傷がついたり割れてしまったりすることがあります。ですので、お手入れを欠かさないようにしましょう。

まとめ

今回はペリドットについて紹介してきました。前向きな気持ちを持たせてくれるペリドットですが、お手入れをしっかり心がけることでその輝きを維持させましょう。
また、珍しいペリドットも市場には出回っているため、ご覧になってください。

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