「金」と「プラチナ」価値が高いのはどっち?!

皆さんは金とプラチナを比べたことはありますか?実際のところ、金よりもプラチナの方が産出量がはるかに少なくて希少価値のある貴金属。当たり前のようにプラチナが高いと思うのが自然ですが、今現在その考えは逆転しているのです。なぜ今逆転しているのか。
その理由を解説していきます。

金とプラチナ!紀元前から…

金と人類の付き合いは紀元前までさかのぼります。現存する最古の金の装飾品は紀元前6000年代のシュメール文明のものであり、人々はかなり昔から金を精錬してきました。
プラチナの歴史もかなり深く、紀元前の頃に作られたとされる装飾品が出土しています。

主な用途と量の違い

金は宝飾用として使われていて、プラチナは工業用に使われていることが多いです。その理由は、用途別の構成比が異なるからなのです。
2015年総需要量4124トンのうち、宝飾品用需要は52%(2166トン)、工業用需要は9%(361トン)、公的部門の正味需要は12%(483トン)、金地金・コインなどの小口投資需要は27%(1115トン)となっています。
その一方で、2015年の白金の工業用需要は144.4トンと総需要量の61%を占めていて、その中でも自動車触媒の需要は93.7トン、工業用需要の約40%をも占めているのです。全体量で見ると明らか金に比べて少ないですよね。

価格変動要因

金はそれなりに価値があり、ドルの価値が下がれば金の価格が上がる傾向があるのです。
金の価格変動要因は大きく分けて4つあります。
・需要関係
・ドルの変動
・地政学的リスク
・インフレ
です。
金を好む中国とインドの国民性はよく知られていますが、実際合計で世界の宝飾品需要の5~6割、すなわち金全体の4割も占めてしまいます。人口が増えたことで需要の伸びが高まる可能性もありそうですね。

なぜ金の方が価値が高くなったの?

最近は個人でも貴金属の投資や貯蓄が身近になっています。積立投資など少額で買える金融商品を多くの銀行や証券会社が提供しているからなのです。そういったことから、金とプラチナの価値は逆転してしまいました。

その価値の高さに定評のある金とプラチナ

金はいつの時代でもどの国でも安定して価値が高い資産であります。
金は通貨のように価値が無くなってしまう心配がないため、金融危機や情勢不安の際に人気が高まると言われています。
プラチナは工業用品がメインな事から、景気悪化の際には需要が減ってしまい、相場が下がりやすくなっています。

まとめ

今回は、金とプラチナの価値がなぜ逆転したかについてまとめてみました。気になった方はぜひ手に取ってみて下さい!

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