歴史を感じる宝石、琥珀(アンバー)ってなに?

昔からお守りやアクセサリーなどに使われている琥珀。日本では旧石器時代から世界では紀元前2600年前から装飾品として使われてきました。アラビア語で香気を放つという意味を持つ香木としても有名なアンバーと呼ばれる蜜色の琥珀についてご紹介していきたいと思います。

琥珀はどんな石?

琥珀は3000万年ほど前に太古の針葉樹林の分泌した樹液が化石になったものです。化石なので鉱物でも宝石でもないですが、地中から採取されることもあるため鉱物や宝石として扱われています。
琥珀は強いエネルギーを持った石で力は万能で様々な力を持っています。この石はストレスや病気を浄化し、体質改善に効果があるといわれています。

琥珀ができた理由

琥珀が誕生したのは何千万年前何億年遡った遠い昔に、樹液や樹脂が地中で固まり化石化したことがはじまりです。私たちの想像を超える規模の樹液が蓄積され、その過程で虫や花、葉が混入し琥珀に閉じ込められていることがありました。琥珀は美しくきれいなだけでなく長い時間を刻んだ歴史を見ることができる存在でもあります。
琥珀が発見される場所は古代に森林だった場所や河岸、海岸で流木が堆積した場所と思われる地層から発見されるのです。

琥珀の産地は?

琥珀は海岸でよく拾われているため18世紀中ごろまでは海の産物だと考えられていたようです。Baltic Ambarの名でもよく知られるように、バルト海沿岸は琥珀の宝庫で一大産地となっています。ポーランドやロシアで採取され、世界の琥珀産業の80%がポーランドのグダンスク市に集中しているようです。もう一つの重要な産地がドミニカ共和国やメキシコ、コロンビアの中南米です。このエリアの琥珀は形成年代が若く、当時も熱帯に属する温かい地方だったことから虫入りが多く見つかります。
メキシコではブルーアンバーと呼ばれる希少な青い琥珀が見つかることがあります。

琥珀の価値

〇産地
ドミニカを代表する中南米産出した琥珀よりも、バルト海沿岸で産出した琥珀の方が高値で取引されています。

〇グリッターの有無
琥珀が変化する過程において琥珀に閉じ込められた空気は地熱の影響で琥珀内部にひび割れを作ることがあります。それがグリッターやスパングルと呼ばれ珍重される変化です。この変化は本物の琥珀にしか見られない現象です。

〇昆虫や植物が混入したもの
その希少性から、内部に昆虫や植物が含まれる琥珀の方が高価で取引されています。中でも肉眼で鮮明に見えるものや、完全な形で保存されている琥珀は大変高価になります。

まとめ

今回は琥珀についてご紹介してきました。琥珀は歴史を感じる宝石です。日本でも採取される宝石です。是非、興味を持った方はお手に取ってみてください。

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