宝石にはたくさんの種類がありますよね。そのなかで世界三大宝石と呼ばれる宝石をみなさんはご存知でしょうか。実は、世界三大宝石は東西で全く違う宝石が選ばれているのです。では、どんな宝石が世界三大宝石と呼ばれているのか、それぞれご紹介したいと思います。
東洋と西洋では全く違う価値観
東洋の三大宝石と西洋の三大宝石は全く違う価値観で選ばれています。みなさんがよく耳にする世界三大宝石というのは西洋のものです。西洋では、透明感や色彩に石の美しさなどの価値を見出しています。東洋では、慎み深い輝き方と古来より伝わる石の力など風水的な要素に美しさなどの価値を見出しています。たとえば、東洋の三大宝石の中に「翡翠(ヒスイ)」がありますが、翡翠は西洋ではあまり価値がある石とされていないのです。ですが、中国では現在も高額で取引されています。
西洋の三大宝石
では、西洋の三大宝石には何が選ばれているのでしょうか。
○エメラルド
昔、ヨーロッパでは価値のある石はすべてエメラルドといわれるくらい高級な石とされていました。澄んでいて燃えるような緑色は、悪魔や邪気から身を守るといわれ中世のころからお守りとしても重宝されてきました。
○ルビー
サファイアと一緒に語られることが多いルビーです。燃えるような赤から、情熱的といわれています。愛情や慈愛など暖かいイメージがあるほか、勝利などの挑戦的な石ともいわれています。
○サファイア
青色から知的で落ち着いたイメージを受けることが多いサファイアです。昔、ナポレオンが妻のジョセフィーヌに贈ったことや、イギリス王室に愛されている宝石ということから「ロイヤルブルー」と呼ばれ、歴史のある石です。
東洋の三大宝石
東洋の三大宝石は西洋のものと全く違うものが選ばれています。
○翡翠(ヒスイ)
深緑の半透明な色彩を持つ翡翠です。古い時代には「玉(ぎょく)」と呼ばれていました。東洋の宝石の中でいちばんといわれるくらい有名で、日本や中国では古くから珍重されてきた石です。
○瑠璃(るり)
青金石を主成分としていて、藍方石などの複数の鉱物が加わった石です。和名は瑠璃ですが世界では「ラピスラズリ」と呼ばれています。世界で最初にパワーストーンと認識された石で、最強の聖石といわれています。
○赤珠(あかたま)
海の中で育まれる宝石で、和名は赤珠ですが世界では「サンゴ(珊瑚)」と呼ばれています。とてもデリケートな石で、傷つきやすく酢などの刺激物にも弱いです。
まとめ
東西でこんなにも違う石が選ばれていることにびっくりです。やはり世界は広いので地域によって違いがあるのですね。ですが、キレイなのは世界共通のようです。