今や資産としてもかなり人気になっている金ですが、最近では偽物も増えてきました。偽物は時間が経つほど、手が込んで巧妙になっています。プロではない素人では、見分けがつかないということも…しかし金の本物、偽物に対する知識をきちんと持っていれば対策することもできます。
今回は金の偽物について紹介します。
実際にあった偽物のケースとは...
〇金以外の素材
ジュエリーによく見られるケースとなっていて、金製品の刻印がありながらもチェーンなどといった部分的には金以外の素材が使われていたことがあります。一目見ただけではわかりにくくなっています。
〇純度詐欺
実際はK10でありながらも、本当はK18と嘘をついて表記することも…
〇メッキ製品なのにK18と…
金の純度を表しているのであればkaratで「K18」と表記されますが、メッキ製品の場合はK18GPのように「GP」といった表記になります。しかし実際はメッキであるのにも関わらず、嘘をついて金だと表記しているケースも多くあります。
本物と偽物を見分ける方法
金製品が本物か偽物かを判断するには、いろいろな方法があります。具体的にどういった方法があるのかを紹介していきます。
〇磁石を当てる
結論からいうと、金は磁石にはくっつきません。しかし金以外の磁石に反応しない金属もあるため、全てがくっつかないとはいいきれません。メッキ製品の場合は特に注意が必要です。
ただ、家庭で簡単に判断できるので1つの判断基準として覚えていくのもいいかもしれませんね。
〇色味確認
純度による金の色味の違いも本物と偽物を見分けるポイントになります。一般的には純金はオレンジ味を帯びた山吹色をしています。純金が下がるごとにオレンジ味が減って明るい黄色になります。K10くらいになると銅の含有率が増えるため、暗い色味になります。
偽物は本物と比べると、明らかに色味に違和感がある場合が多いです。
〇比重確認
比重とは、水の重さを1としたときにその物体の同じ体積における重さのことです。金の比重はとても重いのが特徴です。水を1とすると純金であるK24は19.13~19.51になります。何がいいたいかというと、純金の比重は水のおよそ20倍となっていて、K18でも14~16倍ほどあります。
しかしこの方法でデメリットも…中が空洞になっている形状の物や宝石と組み合わせたデザインのものは正確な数値を測ることができません。また、金と比重の近い素材を使用しているメッキ製品であれば、金とあまり大差のない数字が出てしまうこともあるため、他の検査と一緒に行うのがベストです。
まとめ
偽物に引っかからないように、事前に判断基準を調べておくといいでしょう。