皆さんもご存知の通りブライダルリングには、婚約する際に男性から女性に贈る『婚約指輪(エンゲージリング)』と結婚の際に男女でお互いに交換する『結婚指輪(マリッジリング)』があります。
私たちの祖父母の世代には、もうすでに当たり前に行われていたこの慣習。一体いつから始まったものなのか気になりませんか?今回はブライダルリングの歴史について振り返っていきましょう。
婚約指輪のルーツとは?
婚約(プロポーズ)の際に男性から女性に指輪を贈る慣習は、実は古代ローマの時代には既に存在していたそうです。
その時代、婚約者はお金で買われるものであったため、指輪はお金を支払ったという証拠として女性ではなく女性の父親に渡されていたものだと言われています。
その後、紀元前3世紀頃には婚約指輪は婚約が成立した証として用いられるように変化していきました。当時は指輪をもらった婚約者は未来の夫に対し純潔を守る義務が発生し、これを破ると法的な責任も問われたのだそう。
そんな初期の婚約指輪は現代のようなプラチナやゴールドではなく、鉄製でした。男性は自分のイニシャルを指輪に彫り、その指輪を女性に贈るといったロマンチックなことも昔から行われていたそうです。
結婚指輪のルーツは?
結婚指輪のルーツはどうなのか?というと、実はその起源は定かではありません。有力な説としては、結婚の際にお互いに指輪を交換する慣習は、キリスト教が結婚に関与するようになってから生まれたものとされています。
9世紀には指輪は結婚の証拠とされるようになり、その慣習は何年もの時間をかけ、ヨーロッパ全域に根付き、世界各地で一般化されたと言われています。
結婚指輪を肌身離さず身に付けるという慣習も、中世ヨーロッパから始まっていたそうです。その理由としては、『結婚指輪は結婚を証明するものであり、夫婦の結びつきを示すものであるから生涯外してはなりません』というものでした。
また、中世ドイツでは「女性が結婚指輪を外すと、夫の愛が冷めてしまう」なんて言い伝えもあったんだとか。さらに、「結婚指輪が自然と壊れてしまうのは、相手は浮気をした証拠」という言い伝えもあるそうです。
まとめ
古代ローマや中世ヨーロッパで生まれた慣習が、現代の日本にも未だに根付いていると思うと、すごいですね。
結婚指輪や婚約指輪は古くから、『二人の愛の証』として用いられてきた、ということが分かりました。
一生物なので、皆さんもぜひ結婚指輪や婚約指輪を大切にしていただきたいと思います。