プラチナとホワイトゴールド、全くの別物だった!?

プラチナと聞くと結婚指輪などのアクセサリーに使用されているといったイメージですが、プラチナにそっくりなホワイトゴールドというものも存在します。
実はこの2つ、似て非なる全く別の貴金属なのです!
今回はこの2つの違いについて解説をしていきます。

全く別の性質だった!

プラチナとホワイトゴールド、どちらも白く輝く貴金属ですが、プラチナはそもそもがプラチナという白い貴金属です。
一方で、ホワイトゴールドは金に白い金属を混ぜて作られたものです。
プラチナもホワイトゴールドも、どちらも表面保護のためにロジウムという白い金属でコーティングがしてあり、このコーティングによって美しい白い輝きになります。

プラチナの特徴

プラチナ自体はやわらかい貴金属です。加工はしやすいのですが、ジュエリーとなると柔らかい貴金属はキズが付きやすかったり変形することもあります。
そのため、耐久性を増す意味で他の貴金属を混ぜて、ジュエリーとして適した状態にしてから作製します。
なのでプラチナ100%でできているジュエリーはなく、例えばプラチナが90%、他の10%は違う金属でできているというように、他の金属を混ぜて作られています。
プラチナはジュエリーだけではなく、工業用としても利用されていて、コンピュータや医療など多くの分野で使用されています。
現在は金に次いで取引価格が高く、資産としての価値もあると言えます。

ホワイトゴールドの特徴

ホワイトゴールドは元々が金でできています。金をジュエリーに使用する場合は18金(金の割合が75%)が使用され、残りの25%には違う金属を混ぜて作られます。
というのも、金もプラチナ同様に柔らかい金属なので、強度や耐久性を増すために他の金属を混ぜます。この他の金属のことを「割金」と言います。割金には銀や銅、パラジウムという金属が使用されます。この割金に使用される金属の種類と配合量によって色味に変化を持たせ、イエローゴールドやピンクゴールドなどの鮮やかな色を作り出しています。
このうち、パラジウムを25%使用すると黄色味のある白色になります。この上からさらにロジウムでコーティングすることでプラチナのような美しい白色になります。
なので、使用しているとだんだんとコーティングが剥がれて元の黄色味を帯びた白色が出てくることがありますが、またコーティングをかけると綺麗な白色になります。

どっちの方が価値があるの?

5年ほど前までは金よりもプラチナの方が価値が高かったのですが、現在は逆転して金の価値が高くなっています。そのため、現在では元々が金でできているホワイトゴールドの方がより価値があります。ホワイトゴールドは割金に使用されているパラジウムにも価値があり、ジュエリーとなると製品自体の価値がプラスされることもあります。
ただ、ホワイトゴールドの場合はコーティングが剥がれてくると下地の黄色っぽい白色が出てくることもあり、耐久性としてはプラチナの方が優れています。

まとめ

プラチナとホワイトゴールドはどちらも見た目は似ていますが、購入するときには実際に目で見て気に入ったものを購入すると良いと思います。
価値で選ぶも良し、耐久性で選ぶのも良し。どちらも魅力があるので、一度お店で見てみてはいかがでしょうか!

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