「宝石」って一体なに?

宝石と聞くと幼い頃からキラキラしている石というイメージがありますよね。大人になってから宝石というと高価で、貴重なものだという漠然とした情報しかわからない人も多いと思います。今回はあまり知られていない宝石について調べていきたいと思います。

宝石の定義ってなに?

宝石の世界的な定義は、希少性が高く美しいルックスを持ちモース硬度が7よりも高い天然鉱物のことを言います。石英という鉱物のモース硬度である7が宝石の高度基準として定められています。それは、石英は砂ぼこりの中に多く含まれており、石英以上の硬度をもっていないと時間が経つにつれての劣化、風化によって宝石としての美しいルックスが簡単に無くなってしまうからです。
また日本の規定によると、天然石は宝石、人工生産物(合成石・人造石・模造石)は人造宝石または合成宝石に分類されます。このうち「宝石」と呼ばれていいのは天然石のみとされています。またカット以外の何らかの人口処理した天然石・原石も「宝石」だといえます。

実はいろいろあった!宝石の種類について

・天然宝石
 天然宝石は模造宝石に対立する言葉です。人為的な操作が加わっていない宝石類のことです。ただし、研磨やカットを除きます。

・処理宝石
 処理宝石とは天然宝石に外見上の改良や石の耐久性を上げる為の人口処理が加えられた宝石を言います。宝石に施される人口処理は一律で「トリートメント」と表現されます。

・人工宝石
 人口宝石は人間が科学的に生み出した、天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じ宝石のことを言います。ですが、鑑定機関においては宝石とは認められていません。

・模造宝石
 模造宝石はガラス・プラスチック・陶器・骨・植物などを使い、天然宝石をコピーしたものを指します。しかし鑑定機関においては宝石とは認められていません。

貴石と半貴石

宝石を取引する上での宝石の呼ばれ方は貴石と半貴石という表現があります。国や専門家によって定義が曖昧のため、辞書的な説明は困難です。一般的に貴石とはダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの四大宝石、もしくは硬度や希少性、外観の美しさを基準として選定した宝石群を言います。一方半貴石とは貴石以外のすべての宝石という曖昧な意味合いです。

・産出希少性を基準とした貴石
ダイヤモンド
ルビー
サファイア
エメラルド
アレキサンドライト等

・硬度7以上を基準とした貴石
トパーズ
ジルコン
アクアマリン
トルマリン
ガーネット等

・美しいルックスを基準とした貴石
ヒスイ
オパール等

・半貴石
アメジスト
アラゴナイト
オパール等

まとめ

今回は宝石について調べてきましたが、普段の生活ではあまり見かける事のない宝石は身近ではありませんよね。しかしいろんな種類の宝石があります。自分が好きな宝石を探してみませんか?

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