今回は6月の誕生石をご紹介したいと思います。6月の誕生石は2つあり、そのうちの1つ「パール」の石の意味や歴史についてご紹介します。
パールの歴史
海からの美しい贈り物であるパールは、古くから宝飾品または薬として珍重されていました。王冠やドレスなど、古代権力者の装飾品に散りばめられたパールは博物館などでも多く見られます。
パールは宝飾品としてだけではなく、古代エジプトの女王クレオパトラや中国の西太后はパールを粉末にして美容のために飲んでいたほどで、美肌・美白に有効ともされています。
養殖技術が確立されるまでは、天然の貝の中から稀に発見できる程度の大変希少な宝石だったため、一部の権力者しか手にすることができませんでした。養殖技術を確立したのは明治時代の日本人、御木本幸吉で真珠王とも呼ばれました。御木本幸吉が確立した真珠養殖により、パールジュエリーは一般的なものとなり女性を虜にしています。
パールの語源
真珠は英語で「Pearl(パール)」、とは周知の事実かと思います。ですが、その語源については知らない人も多いのではないでしょうか。
実は形が「洋ナシ」に類似していたため、ラテン語で洋ナシを意味する「Perla(ピルラ)」に由来した、といわれています。
真珠はきれいな丸い形がスタンダードですが、「ドロップ型」や「オーバル型」など、さまざまな形状を選べるのも魅力です。
そのほかにも「パール」の語源には諸説あり、ラテン語で貝を表す「Perna(ペルナ)」に由来するともいわれています。
パールの石言葉
宝石それぞれには石言葉があります。パールの石言葉はどんなものがあるでしょうか。
・健康
・長寿
・富
・純潔
・円満
・完成
と6つの宝石言葉がつけられています。
ただし、正式に定められた6月の誕生石の石言葉は、
・健康
・長寿
・富
の3つのみです。
パールの効果
では、パールを持ち身につけることでどんな効果があるのでしょうか。
真珠はやさしく気持ちを静め、私たちの辛い経験がポジティブなものに変わり、ひいては素晴らしい形で成就することを証明してくれます。古代ギリシャでは、真珠は愛の女神アフロディテの象徴だったように、真珠は甘く切ない恋の気分にさせます。
白い真珠は純粋、やさしさ、精神性の象徴。グレーの真珠は心配事を解消し、ビジネスの成功を約束します。真珠は頻繁に身につけるほど美しくなります。
まとめ
誕生石には色々な歴史があり、奥が深いですよね。誕生石と紹介していますが、もちろん誰が持っても良いものです。石言葉や効果を見ると幅広い方に持ってもらいたい石です。誕生石はまだまだありますので、これからも紹介していきたいと思います。