資産として非常に価値の高い金。資産としてだけではなく、ジュエリーや工業用など様々な分野で使用されています。その金ですが、そもそもどこの国でとれているのでしょうか。
今回は、産出国と、日本での金についてお話していきます。
金はどこの国でとれているの?
一時期はプラチナの方が価値がありましたが、現在は金の価値が高く、1g当たり1,000円以上の価格差があります。日本でも金は産出されていますが、その量は他国と比べるとわずかな量です。
2017年産出国ランキングトップ10は以下の通りです。
1位:中国
2位:オーストラリア
3位:ロシア
4位:アメリカ合衆国
5位:カナダ
6位:ペルー
7位:南アフリカ共和国
8位:メキシコ
9位:ウズベキスタン
10位:ブラジル
1970年代は南アフリカが1位でしたが、年々産出量が減り、現在は7位にまで落ちてしまいました。
かつては日本も金がたくさんとれた?
現在日本でとれる金は他国と比べるとわずかな量と書きましたが、かつては日本でも金が積極的に採掘されていました。
新潟県佐渡市にある佐渡金山は、日本最大級の産出量を誇る金山でした。江戸時代中期に産出量が減ってしまいますが、1896年に三菱合資会社に払い下げられ、それまで手掘りだったものが機械化によってさらに産出量が増え、明治時代後期には年間400㎏ほどの産出量になりました。それ以降も採掘は行われましたが、年々量が減ってしまい、1989年に閉鎖となりました。
1601年に金脈が発見されてから1989年に閉鎖されるまでの間に約78トンの金を産出し、日本経済の発展を支えてきました。
現在では鹿児島県にある菱刈鉱山で採掘が続けられ、年間に6~7トンほど産出されています。
限りある資源、金
金は世界中で様々な用途に使用されています。ただ、天然の資源なのでいくらでも無限にあるわけではありません。
現在、地下に埋蔵されている金はオリンピックプール1杯分、6~7万トンと言われています。世界では年間2,500~3,000トンほどの産出量なので、あと20~25年で尽きてしまうと言われています。
しかし、金はコンピュータなどに使用されているため、それらを溶かしてまた金として利用することが出来ます。そのため全く金が無くなることはないとされていますが、やはり産出量としては減っていくため、今後金が必要になる状況があればそれに伴って金の価格も上昇していくと思われます。
まとめ
金がとれる国についてお話してきました。金の価値はますます上がっていくと思われます。資産としても、その他様々な用途にも使用されている金。一度手にとって見てみてはいかがでしょうか。