金・銀・銅は何が違うの?オリンピックメダルの真相!

東京オリンピックを2年後に控え、選手同士の戦いを間近で見られるチャンスが迫ってきましたね!オリンピックと言えば、金・銀・銅の3色のメダルがありますが、この3つの金属の違いをご存知でしょうか。メダルについてのお話しも混ぜながらご紹介していきます!

金・銀・銅はそもそも何が違うの?

3種類の違いと言えば、わかりやすい部分だと光り輝く色の違いがわかります。それぞれの色の通りに発色しています。色だけではなく、硬さや性質、用途が異なります。
実は硬さについては銅、銀、金の順番です。
性質について説明すると、金は錆びることがなく、アクセサリーなどに使用されているものが見受けられます。ただ、柔らかい金属なので傷がつきやすいという性質があるため、保管する際には注意が必要です。純金(24金)以外は銀や銅などの金属が含まれており、その金以外の金属が錆びることがあるので「これは金だから錆びない」とは一概には言えません。
また、銀や銅は金に比べると硬い金属ではありますが、錆びやすい性質があります。
これらはコンピュータの回路などの工業用金属としても利用され、幅広い用途があります。
「銅」の漢字は「金」と「同じ」という漢字でできていますが、同じというわけではないということですね!

オリンピックメダル

オリンピックのメダルにも金・銀・銅がありますが、このメダル、それぞれ「純」ではありません。というのも、その金属だけを使用した、例えば「純金」というわけではなく、他の金属も混ぜて作られています。
金メダルに関してオリンピック憲章には「1位及び2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。」という規定があり、実はほとんどの材質が「銀」でできています。1912年のストックホルムオリンピックまでは純金で作られていたようですが、それ以降は競技種目が増えてメダルの製造数が増えてしまい、開催国の財政事情によっては製造できないという事態になってしまうのを防ぐために純金は使用されなくなったようです。オリンピック=メダルのイメージが強いので、メダルが無いとなると物足りないような気がしてしまいますね!
また、銀メダルは銀が93%で銅が7%、銅メダルは銅が97%で錫(すず)が3%でできているため、こちらも合金で作られています。
とはいえ、やはりどの選手も目指すは「金」メダルですので、メダルとしての存在価値が一番高いのは金メダルと言えます。

価値の違いは?

金・銀・銅それぞれの1g当たりの相場は、2018年8月7日現在で金4,369円、銀56円、銅0.73円となっています。この数字からでもわかるように、金は圧倒的に高値となっています。この価値の違いはそれぞれの埋蔵量、産出量の違いが影響しています。
金はこの地球上に6~7万トンしかないと言われています。年間の産出量は3000トン程なので単純計算で、あと20年ほどで金が無くなってしまう計算になります。一方で銀の産出量は約21,000トン、銅は約1,600万トンとなっており明らかな違いがあります。こうした理由からも金が高い理由が見受けられます。

まとめ

今回は金・銀・銅の違いについて解説しました。オリンピックメダルも実は「純」金属ではなく、合金で作られているものです。とはいえ、メダルとしての価値は変わりませんので、東京オリンピックでは日本選手の皆様にメダルを取って頂きたいですね!

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