宝石がたくさんある中で、ダイヤモンドよりもはるかに希少な宝石があることを知っていますか?それは「レッド・ベリル」と呼ばれるもので、目を引くくらいの真っ赤な宝石です。
そんな希少価値の高い宝石には魅力や秘密がたくさんあります。
そこで今回はレッド・ベリルについて紹介していきます。
レッド・ベリルとは
1912年、アメリカのワーワーマウンテンで宝石質の石が見つかり、元からあった鉱物を混合しないようにと「レッド・ベリル」と名付けました。
レッド・ベリルとは、真っ赤に発色する緑柱石のことを指しています。緑柱石は「ベリル」とも呼ばれていて、ベリリウム鉱物の総称を言うのです。ベリルの中にはエメラルドやアクアマリン、モルガナイトなども含まれています。このように同じ鉱物にエメラルドも含まれていることから、レッド・ベリルは「赤いエメラルド」とも呼ばれています。しかしエメラルドとは比べ物にならないほど、レッド・ベリルは希少性の高い宝石なのです。
レッド・ベリルの特徴
ベリルは無色透明ですが、結晶内に異なった金属元素が混入することで様々なカラーバリエーションが生まれます。そしてクロムが入った場合は、エメラルドグリーンにマンガンが入った場合にレッド・ベリルが出来るのです。
レア度
エメラルドやアクアマリンなどは数多く出ているため、多くの方が一度は目にしたことがあると思います。
同じベリルの中でも、レッド・ベリルはエメラルドなどよりも見たことがある人は少ないのではないでしょうか。実はレッド・ベリルは今では新しく産出されることが極めて少なく、希少性が他のものと比べて高いのです。そんなレッド・ベリルは、今までで地球上で発見された鉱物の中で最も貴重な存在とも言われています。その存在量はルビーの1/8000と言われているほどなのです。
産出地
レッド・ベリルは限られた場所でしか産出されない極めて珍しい鉱物です。実はレッド・ベリルはアメリカ合衆国の2つの州(ユタ州、ニューメキシコ州)でしか産出されていません。さらにその週の中で4か所(ワーワー山脈、トーマス・レンジ、パラマウント・キャニオン、ラウンド山)でしか産出されていないのです。
ジュエリーショップなどで見かけることはほとんどないかもしれませんが、稀に買取専門店で目にすることもできます。
取り扱い方
レッド・ベリルは強い力や衝撃を加えると石が欠けることがあり、日光や熱、衝撃、水により変色が起きたり破損してしまう可能性もあります。硬度は8と硬い部類にはなりますが、他の石と接触すると割れてしまう事があるので一つずつ保管するようにしましょう。
まとめ
レッド・ベリルは希少価値が高く、なかなか目にかかることがないかもしれません。しかしもし買取専門店などで見かけた場合は、手に取ってみて下さい。