金の相場の仕組みはどうなっているの!?

美しい輝きで古代よりたくさんの人々を魅了してきた金ですが、今現在もアクセサリーをはじめ、工業製品にも使われたり、安全資金として資金運用にも活用されたりしています。しかし、金の価格も債券や株のように相場の動きによって価格が高くなったり、安くなったりと変動します。
今回は金の相場や仕組みなどを紹介したいと思います。

金の価格はどう決まる!?

金の世界4大市場は、「ロンドン」「香港」「チューリッヒ」「ニューヨーク」市場だといわれています。インドや東京、上海などにも大きな市場があり、このような複数ある市場で金の価格が決まります。金と現金を交換する現物取引はロンドン市場で、将来の売買を約束する先物取引はニューヨーク市場を中心として行われており、それぞれの市場の価格がお互いに影響しあい金の相場が決まります。
ニューヨーク市場での金相場は、時差の関係でニューヨーク市場が閉まった後に開かれる東京の金相場にも影響を与えます。そして、金の相場を大きく動かしているのが、投機マネーといわれる投資家のお金です。

金相場が動く要因は?

金の価値そのものは変わらないはずなのに、2000年頃は1g1,000円前後くらいだった金の価格は2019年現在では、1g5,000円くらいの価格がついています。その差は5倍くらいありますよね。なぜこんなにも金の相場は動くのでしょうか。
〇金融緩和
世の中の景気が悪くなると「金融緩和」という言葉がニュースなどで流れると思います。これは、日本銀行などの中央銀行が景気を刺激するために金利を下げたり、お金を市場に流したりすることです。金融緩和が行われ、金利が下がると、お金の価値が下がり、金の人気が高まります。逆に金利が上がっていくと債券など金融商品の人気により、金の価格が下がります。
金の相場と金利は無関係のように感じますが金の相場は金利水準にかなり敏感なのです。

〇インフレ
インフレ懸念が広まっていくと、金相場は上昇します。インフレとは物価がどんどんと上昇していく状態のことです。物価が上昇すると、いままで100円で買えたものが130円、150円と値上がりしていくので、お金の価値が相対的に下がっていきます。こういったインフレの懸念が広まると、今持っているお金の価値が下がる前に安全資産の金を買っておこうという動きが強まり、金を買いたい人が増えます。そうなると金が市場から少なくなるので、金の価格は上がっていきます。

まとめ

金の価格はこのようにして決まっていたのですね。金の価格はそんなに変わらないと思いがちですが、2000年頃から比べると全く違いました。金の買取でも金相場は関連します。売る際は金の相場をしっかりとチェックしてから売るようにしましょう。

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